今、(腫れ物)LoLがアツい かも!?

League of Legend(以下LoL)の人気、ゲーム自体の面白さについてはここで語るまでもない。
一応、筆者は日本サーバーが実装されたあたりのS6から初めて、今もペースはかなり落ちるもののプレイしている。アカウントレベルでいうと220程度。

さてLoLは大きな問題点が一つ。御存知の通り民度が低い。
しかしここ最近、界隈で面白い動きがある。これによって問題は改善されるかもしれない。

ここ数週間、私の注目しているストリーマーたちで面白い流れがあった。「腫れ物ヴァロ」である。
「腫れ物」の定義は、一番最初にボドカさん、k4senさんがvalorantのフルパを募集していたが全く人が集まらず、そのことを嘆いて付けた自虐による蔑称だったと思う。
しかし今となってはメンバーをとっかえひっかえの大注目コンテンツとなっている。やはり有名配信者のコラボは面白い。実際の配信は深夜2時から朝8時などの意味不明な時間帯に行われている(これも腫れ物たる所以である)ので、直接見たことはないかもしれないが、Youtubeの切り抜きぐらいは一度は見たことがあるのではないか。

腫れ物valoは、最初の数日はひたすらフルパでランクを回していたのだが、前シーズンの最終日にある珍事件が起きた。いつものようにvalorantをノリノリでプレイしていたところ、valorant自体が次シーズンのアップデート待機に入り、ランク期間が突如終わってしまったのだ(※当配信者が知らなかっただけでゲームクライアントにはしっかり書いてあった)。
すっかりランクの緊張感にハマってしまっているであろう腫れ物メンツ達、そこからアンレートをやる選択肢は無いようだった。そこで出たのはなんと突発配信者カスタムという選択肢だった。今まで多くの配信者たちを、ある種「巻き込んで」きただけあって、割とすぐに人が集まった。そしてまた朝まで楽しく配信は続いた。

長くなってしまったが、何千数万と視聴者を集める配信者たちがここ最近において日常的にコラボを行い、フルパでゲームをしているのはこういった流れがあった。コラボに対する意識的なハードルがかなり下がっているように見える。通常イベントでようやく集まるような規模が、(一見)簡単に集まっている。

さて次に腫れ物たちに新たな動きがあった。
LoLの10人カスタムが行わたのである!

これまた流れとしては、3月10日に行われたVCCの二次会でLoLがプレイされたことから始まった。これもk4senさんの「LoLやりたくね!?」の一言からであったと思う。この男、やはりアツい。

今まで配信者たちにとってのLoLは、それこそ「腫れ物」だった。理由としては、次々に当たる悪質プレイヤー、何故か他と比べて圧倒的に多いクソコメント……端的に表すと配信が荒れる。超有名配信者のところでは、めげずにずっと続けているプレイヤーはスタンミさんぐらいしかいないのではないか。

そんなLoLを荒れることなく、むしろ盛り上がって配信するには…ちょうどいい感じのメンバー10人が集まってカスタムでも出来ればいいのだろうか。
そう、なんと出来てしまったのだ。いわゆる「光のLeague of Legend」が!それも1日だけのお祭りではなく、ここ数日何回も…!
これはLoLを長らくプレイしていて、ストリーマーが好きな私にとっては夢を見ているような出来事である。

実際、内容はどうだったか?配信が案の定荒れたりはしなかったのだろうか?
結論、とても平和だった。正直に言うと、LoLでこんなに平和なコメント欄が見られる日が来ると思いもしなかったぐらいに、である。試合の内容自体もなかなかエキサイティングな展開が見られてとても楽しめた。あまりプレイしたことがないたるまさんがかなり強かった一方で、ボドカさんがトロールをかましていたりと実にストリーマー達らしい内容だった。
また、そもそも、LoLがコアゲーマーたる配信者たちになんだかんだで愛されていることもよく分かった。配信を見ていてよく分かった。

この腫れ物配信以外に、LoLの民度についてはここ最近大きな話題があった。こちらは一配信者界隈ではなく、もっと世界的な規模の話になる。世界一のレジェンドプロプレイヤーであるFaker氏が、自身のランク戦において、「最上位であるチャレンジャー帯でプレイしているにも関わらず、トロールが多すぎること」に対して珍しく苦言を呈したのだ。氏は普段とても穏やかな性格で、界隈では”聖人”と呼ばれることもある。そんな文句を言うことがかなり珍しいFakerがしびれを切らしたのだ。この事件はLoL界隈にかなりの衝撃を与えていて、RedditやTwitterの民のみならず、この手のトロール対策には手をこまねいている運営をも動かしている。Fakerの件があってなのかどうかは分からないが、公式からこんなニュースも出ている程だ つまり、マナーの悪いLoLはちょうど今変わろうとしているところなのだ。

これは個人的な考えになってしまうかもしれないが、オンラインゲームにおいて大体の悪い問題点は、新規が参入することでどうにかなると思っている。何故なら、手慣れたプレイヤーは何があっても文句を言い続けながら中毒のようにプレイし続けてしまうし、新規が少なくなればバランス調整も狂っていき加速度的に”新規お断り”になってしまうからだ。
今年で11年を超える運営をしているオンラインゲームにおいて今日の一件は二度とないチャンスかもしれない。このムーブメントにはぜひ注目していきたい。